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youtube MBCdramaより



ヤンソン:学士様、私が行って医者を呼んできます
     すこしだけいてください

ソンヨル:いや、医者はだめだ
     すぐに人(ホジンら)が来るゆえ、早く帰りなさい
     船に、船に乗らねばならないのだろう

ヤンソン:学士様を一人置いて行けません
     学士様、学士様!


【ソンヨルの屋敷】
ホジン:旦那様・・
    
    満月の前日なので一番気力が弱い時に、
    クィに会われたら・・・
    スヒャン、旦那様はご無事だよな
    月が昇る前までに血を召し上がらなければ・・

スヒャン:お目にかかって十数年、狩の日を忘れられた事は
     ただの一度もなかった
     必ず戻ってこられるはずだ



ヤンソン:どうしてこんなに傷を負われたのですか
     こんな状態なのにどうして医者を呼ぶなと
     おっしゃるんですか

     採れた

【山小屋】
ヤンソン:岩蓮華です
     これでも止血が出来なければ、医者を呼びます

     学士様は、何者なんですか?
     今まで、どのような目に遭ってこられたのですか
     

【とある墓】
男:父上、私がやって来ました
  ご先祖様方は皆さんお元気で・・
  これは一体・・

【ソンヨルの屋敷】
ホジン:月が昇った スヒャン
    月が昇った・・



ヤンソン:熱は下がったみたいだけれど
     どうしてこんなに冷たいの?

     学士様・・人たち(ホジンら)はいつ・・
     いつ来るのですか
     学士様・・
     医者を呼びます 私が今行って呼んで来たら

     学士様、起きてください 早く
     学士様、学士様 駄目です、だめです 学士様




ヤンソン:私は・・お亡くなりになったかと思って
     もう大丈夫です
     ありがとうございます 学士様

     大丈夫ですか?
     学士様、顔が・・

ソンヨル:もうよい、やめろ
     ついて来い

【森の道】
ヤンソン:学士様

ソンヨル:離せ

ホジン:旦那様、旦那様

スヒャン:戻りましょう、準備しておきました

ソンヨル:ホジンお前はこの子を村まで送ってやれ

ヤンソン:いいえ、私は大丈夫なので 学士様から

ソンヨル:早く!

ホジン:ついてきてください
    ついてこないで、何してるんですか
    さあ、行きますよ


【ソンヨルの屋敷内】
ソンヨル:そなたも帰れ


【山道】
ヤンソン:声を聞かれましたか?

ホジン:森の獣が吠える音が今更なんだと言うんだ?
    さあ、急いで歩いてください


【山小屋】
クィ:キム・ソンヨル、運よく命拾いしたようだな


【ヤンソンの家 倉庫】
【回想】 10年前

ジョンド:ジン、何があってもここから出てはならない
     わかったか

ジン:はい、父上

ジョンド:世子殿下がおっしゃったとおりにするように

ヤンソンの父セン:はい

ジョンド:私の子供を頼む

【回想おわり】
セン:世子殿下、旦那様(ジョンド)私にはヤンソンの方が
   大切なんです この書籍さえなければ

コップン:ここで何をしてるんですか
     何をそんな風に隠すんですか?

セン:お前が知ってどうする
   出てろ、やることを済ませていくから

コップン:声がそんなに出るなら力が残ってるようだね


【ソンヨルの屋敷】

【宮中クィの地下宮】



へウォン:昨日の夜も華城に淫乱書生の怪文書が
     出回ったそうです
     民の間で、あなた様の話がまことしやかに
     ささやかれています

クィ:だからと言って力のない民に何が出来るのだ?
   私を知ったからと言って私を消せると思っているのか
   生意気に人間ごときが

へウォン:成均館の中で淫乱書生に追従する動きが
     あるそうです

クィ:ふんっ、ならば皆捕えて殺してしまわねば
   淫乱書生ごときを追従すればどうなるのか
   しかと思い知らせてやる
   民がどれだけ苦痛を受けるのか淫乱書生に
   しっかりと見せてやる

【ヤンソンの家】
ヤンソン:治療はちゃんとうけたよね
      ご無事でいらっしゃるよね

【ソンヨルの屋敷】


ホジン:旦那様 旦那様 大変です
    成均館の博士儒学生たちが 
    次々と捕えられています

【町】
ホジン:あんな人たちまで捕えて
    この際、気に入らない人々を淫乱書生を口実に
    片っ端から捕えるつもりのようです

ソンヨル:ホジン、そなたにしてもらわなければならない
     事がある


【宮殿へ向かう道】
博士:もし、何故船に乗せず宮殿に来たのですか

兵:領相大監さまの命令ゆえ、ごちゃごちゃ言わず
  ついて来い


兵:誰だ!

ソンヨル:私は淫乱書生と申す

兵:あの者を捕えよ

兵たち:はい



ソンヨル:この者が船着き場へ案内します
     準備した船に乗ってお発ちください

博士:本当に淫乱書生でいらっしゃるのですか?

ソンヨル:そうだ

ホジン:さ、さあさあ 旦那様方
    最大限、最大限に悲しい表情でついてきて
    ください  さあさあ、急ぎましょう


【ある家】
母:水でも飲めば、お腹がふくれる
  あら・・


【別の家】
男:これ一匹でも煮て元気を出してください
  ワシが火をおこしておこう


【ユンの私邸】
ハクヨン:淫乱書生がやって来たそうです
     我々が死んだ本商人の家族を尋ねた時には
     すでにその者がやって来た後でした
     地方の本商人の家族らにも銀とともに淫乱書生
     と知らせる紙を置いていったそうです

ユン:この短い時間に、これだけ沢山の事をしたと・・
   それほどの大した能力を持つ者は誰だと言うのだ


ユン:どうしたのだ

兵:逮捕した成均館の博士儒学生たちが皆消えたそうです
  官軍たちの話に寄ると淫乱書生が現れ、その者たちを
  連れて行ったそうです

【ソンヨルの屋敷】
スヒャン:旦那様がお世話をなさった本商人の
     家族たちを通して


スヒャン:淫乱書生の話が広まっていっていて
     淫乱書生を怨んでいた民心も戻って
     来ています。

ソンヨル:クィが罪のない民を痛めつけるなら
     民たちはまた再び淫乱書生を恨めしく
     思うだろう クィもまた、それを願って
     いるのだろう

スヒャン:世孫も民が苦痛を味わう苦難をだまって
     みてはいないでしょう

ホジン:あの、旦那様
    これは、女性の胸を・・隠す布ではないですか?
    あ、洗濯物を片づけていたらこれが出てきました
    
ホジン:まさか・・
    ちがうよな
    スヒャン、俺の頭を一発叩いてくれ
    気持ちがしっかりするように
    それにしても、何故旦那様はヤンソンの話が出ると
    眼差しがなと言うかうるんでくると言うか・・
    その、心に抱いている恋人を心配するような
    眼差しだよ・・昨日の事だって命までかけてヤンソンを
    守られたじゃないか

スヒャン:一発では足りないみたいだが、大丈夫なの?

ホジン:そうだな、そんなはずはないよな
    スヒャン、いくらなんでも1発殴られなければならないようだ
    スカッと一発殴ってくれ

【回想】
ヤンソン:私は、お亡くなりになられたかと思って・・
     もう大丈夫です
     有難うございます学士様、ありがとうございます


【ヤンソンの家】
タム:絶対に出かけさせない
   その学士様がお姉さんの命より、私たち家族より
   重要なの?
   
ヤンソン:薬剤だけ渡して戻って来るから
     私のせいで命を失いそうになるほど傷を負われ
     たのに、ご無事かどうか確認しなければ

タム:それでまた官軍に追われたら?

ヤンソン:タムは、お姉ちゃんの心配をとてもしてくれるのね

タム:そんな事を言っても無駄だからね

ヤンソン:あんた、お姉ちゃんのあだ名なんだか知ってる
     でしょう
     漢陽の飛びネズミ、官軍たちが現れたら、瞬き
     している間に消えてしまう
     絶対にただの一度も捕まる事がない伝説の本商人
     もう一度だけ、顔だけ見て・・いや
     ご無事なのか確認してくるから

タム:学士様に・・恋してるの?

ヤンソン:恋?


【淫乱書生の隠れ家】
元締め:相変わらず食事をしていないので、よく見張れよ

見張り:はい



ドガプ:殿下
    殿下、殺してください
    殿下の大きな恩を仇で返すこの禽獣にも劣る命
    奪ってください

サドン世子:そなたの過ちではない
      そなたのせいで、私が死んだのではない
      私は世孫殿下に全てを自白いたします
      私が10年前にしでかした罪、全て告白して
      殿下にお目にかかりにまいります


ドガプ:あなたは、ヤンソンと一緒に来た・・

【ユンの私邸】
ユン:何事だ

元締め:チェ・ドガプがおりません
    護衛たちは一時もその場を離れていないと言うのに
    消えてしまいました



ドガプ:あんたは何者だ

ソンヨル:ジョンヒョン世子備忘録を知っているか

ドガプ:吸血鬼妖怪に命乞いをする気持ちはないから
    そのままワシを餌食にしろ

ソンヨル:私はジョンヒョン世子にお仕えしていた
     キム・ソンヨルと言う

ドガプ:キム・ソンヨル?

ソンヨル:私を知っているのか?
     ジョンヒョン世子殿下がクィに幽閉なされた日
     私は吸血鬼になり、世子殿下が残された備忘録
     を探し回っている

ドガプ:ワシにそれをどうやって信じろと言うんだ

ソンヨル:サドン世子様が息を引き取られる前に、私に
     言ったのだ、その備忘録に私の名前が書かれていると
     クィあの者を消すことが出来るように助けてくれと
     クィあの者が遠からず世孫が淫乱書生であることを
     知るだろうし、そうなれば、世孫もまた命を
     失う事になる、それを願うのか

ドガプ:私も備忘録がどこにあるのかは知りません
    しかし、偶然に一度見たことが有ります
    5名の名前が書かれていて、一番最後のページに
    友、キム・ソンヨルに残す 遺志が書かれていました

ホジン:旦那様が、そなたを安全に暮らせる方法を
    探してくださるから、それまで数日ここで
    休んでください

ドガプ:あの、お宅も吸血鬼なのか?

ホジン:いや・・ 違いますよ
    私は、その・・人間ですよ
    だめだな、だから、旦那様も人間と何も変わらない
    あ・・ちょっと、旦那様はクィとは全く違って
    そのクィのせいで苦しめられている民を旦那様が
    全てお世話しいなさるんだ
    淫乱書生を助けているのも、旦那様だ
    休んでください


ソンヨル:本当にクィを亡き者にする秘策は人間なのですか
     
【回想】
サドン世子:秘策は・・ 人間だ

【回想おわり】

ソンヨル:殿下の備忘録に書かれているその5名が、秘策を
     探す手がかりになるのですか
     


タム:これでいい
   これでお姉さんが本商人のチョ・ヤンソンだと言う事を
   誰もわからないはずよ

ヤンソン:変じゃない?
     男が女の服を着たみたいでしょう

タム:いや 
   漢陽で一番綺麗なお嬢さんに見えるけど
   男たちがこぞって見ようと漢陽のど田舎からでも
   やってくるよ

ヤンソン:あのね、タム
     さっきあんたが言った事だけど
     私はそんなんじゃないよ
     今まで学士様の助けを私ばかり沢山受けたの
     その恩を全部かえそうとしたら・・

タム:そういうのは、恩じゃなくて
   恋愛や運命と言うんじゃない
   
ヤンソン:恋愛だなんて

タム:死にそうな女性の命を1度ならずも4度も
   それも命を賭けて救う男が
   そんな男を心配して夜も眠れず食事も食べれず
   何とかして安否を確認しようとする女性
   再び会った男と女性は、誰が見ていても構わず
   互いに唇を求め、絹の布団に倒れて・・
   男の手が女性の服の紐を・・

ヤンソン:何するの

タム:恋愛小説なら、そんな縁があればすでに行く所まで
   
ヤンソン:行く所までって・・ この子は全く
     タム、あんた淫乱書生の小説を読んだんでしょう

タム:私が早く治らなきゃ
   そうすれば、私たちまた漢陽に来て、お姉さんは
   学士様に会えるのに
   急いで戻って来てね

ヤンソン:もちろん、安否を確認してすぐに戻って来る

【町】

ヤンソン: あ!…兄さ・・
     本当に私だって分らないんだ


【張り紙の前】
男:だから、淫乱書生一味を密告すれば、
  報奨金をくれと言う事か?

男2:ここまですると言う事はだ、淫乱書生の
   言う事は本当じゃないのか?

男:そうか?

ヤンソン:当然です
     なぜ淫乱書生の書籍を買ったり売ったり
     したものまで捕えて行ったんですか
     この方の言う事が真実で、その真実を
     隠さなければならないからこそやっているのでしょう

男2:捕えられた本商人の家族の面倒を見ているのも
   淫乱書生だそうだぞ
   銀に分を添えて

男:そうか

ヤンソン:え、夜学士さまではなくて淫乱書生ですか?
     人知れず銀に文書まで・
     これは、夜学士様がしていたことなのに




ヤンソン:学士様

クィ:この者をよく見ておけ
   そなたが私の前に連れてこなければならない
   キム・ソンヨルだ

へウォン:私がキム・ソンヨルと言う者を連れて来ます
     ですから、私にした約束を守ってください
     王の女性として暮らさせてくださると言う
     その約束をです

クィ:そうしてやらねばな
   守って、やらねば
   キム・ソンヨルを私の前に連れて来い
   そうすればそなたは王の女性になるだろう


ヤンソン:学士様

ソンヨル:帰れ

ヤンソン:あ、それが
      傷に特別な薬を・・

ユン:淫乱書生の名を騙っている者の
   事だが・・絶対に私を助けているのに
   間違いないが、その理由はなんだろう?
   すでに私について分かっているのだろうか?

ハクヨン:同志たちを呼んで確認させておりますので
   余り心配なさらないでください
   その事のために皆に集まれとおっしゃったのですか?

ユン:備忘録が現れる事だけを待っている訳にはいかない

ハクヨン:女性だったのですか

ユン:そなたも誠に面倒だな
   一目見てわかるだろう

ハクヨン:一刻程度なら時間がございます 殿下


ユン:あの、お嬢さん
   道を教えてもらいたい

   おい、若いの道を教えろと言ってるだろう

ヤンソン:私ですか?
     兄様!

ユン:その姿で兄様(ヒョンニム)とは
   お兄さん(オラボニ)が良いのではないか?

ヤンソン:あっ・・男に何をおっしゃるんですか

ユン:確かにそうだな
   そなたが女性だったら、私の恋人にするのに
   本商人逮捕令のために変装しているのか

ヤンソン:あ・・はい、ちょっと行かなければならない
     ところが有って



ユン:この傷はどうしたのだ

ヤンソン:薬草を抜いていて、怪我をしました

ユン:昨日済州島に発つと言っていなかったか?

ヤンソン:それが、事情が出来て、二日後に
     発つことにしました
     まあ、こうして兄様にもう一度お目にかかれて
     私は嬉しいですが

     なにかおありになったんですか

ユン:何年も計画していた事に大きな決断をしなければ
   ならないのだが、ちょぅと緊張しているのだ

ヤンソン:眉が厚くて濃いのを見ると、志したことは
     必ずやり遂げる男であり、人中が
     あごの線にしっかりと落ちるのは、子々孫々
     名前を広く知られる事を現しています
     ですから、心配しないでください
     全てうまくいくでしょう

ユン:失敗したらどうしたらいい、と恐ろしくなる

ヤンソン:だめなら、またやって、それでだめなら、またやって
     出来るまでやってみれば良いのです 
     諦めない間は、負けではありません
     元気を 出してください 兄様


儒学生:こんな法がどこにある!
    何故無実の儒学性を逮捕するのだ!

ヤンソン:本当に、国がおかしくなっているようです
     罪のない本商人たちを捕えて行ったのに
     サドン世子殿下さえ生きておられたなら
     いえ、淫乱書生のような方が、この国を
     統治なさっていたら、私たちがこんなに
     辛い事はないでしょう
     
ユン:その者のせいで民がこんなに苦痛を味わって
   いるのに、恨めしくないのか

ヤンソン:少しは、恨めしいです
     ですが、淫乱書生が現れる前も私たち民は
     十分に辛かったのです
     あまつさえその方が現れて希望なりとも抱ける
     ようになったんです
     人に希望がある世の中をつくる そんな夢をです



下女:お嬢様、あの時のあの者が・・

へウォン:その口を閉じなさい

下女:ちょっと、何ですか

ソンヨル(声):この女性はミョンヒではない

へウォン:話がおありになるのですか

ソンヨル:お嬢様は私に話は無いのですか
     さっき、私をみて笑った理由はなんですか

へウォン:私を見る学士様のその眼差しが
     とても呆れて笑いが出ました
     すぐにでもミョンヒと言う名前を呼んで、
     私の前でまた涙をお見せになりそうだったので
     私は、学士様が思われているその女性では
     ありません、ですからこれ以上、私をそのように
     見たり、ついて来たりなさらないでください

使用人:お嬢様お帰りなさいませ

ソンヨル:ここは・・

【ユンの私邸】
ユン:何故答えられぬのか
   何故済州島へ発った者が、なぜ漢陽にいるのかと
   尋ねておる!

兵:間違いなくこの目でしっかりと見たのですが
  私にもどうなっているのか・・
  殿下、死んでお詫びを申し上げます

ユン:二度と過ちは許さないぞ
   あの子が済州島へ発つまで護衛するように

兵:かしこまりました


【妓楼】

ヤンソン(声):薬だけ渡してくれと言うだけなのだから
         何も言わないよね

         まあ、昼間っから女性を追いかけていくくらいだから
         すでに良くなってるみたいだけど

スヒャン(声):明後日の正午に済州島へ発つ税穀船が到着するそうです

男(声):有難い
     ヤンソン・・

ヤンソン:おじさんが、何故ここに?


スヒャン:信じられないので済州島へ送ろうとしたのだ
      本商人逮捕令まで出たというのに、淫乱書生の書籍を
      最も沢山売ったそなたが無事でいられるわけもない
      もしも、官衛に逮捕されて旦那様がジョンヒョン世子備忘録を
      探していると自白でもしたら、

ヤンソン:学士様に対する私の心を勝手に決めつけないでください
      学士様のためならば・・

スヒャン:ため?
      ためだと言ったか?
      昨日旦那様がそなたを救おうとして命を失いかけたことを
      もう忘れたと言うのか
      旦那様に少しでも申し訳ないと言う気持ちがあるのならば
      しずかに済州島へ発ちなさい
      それこそが旦那様のためにそなたが出来る唯一の事だ

【ユンの私邸】


ユン:私は今日、決断を下すために同志たちを集めました
   私はこれで、世孫ではない淫乱書生として生きる事にします
   私が淫乱書生であることを、世間に明らかにします

ハクヨン:いけません殿下
     計画通りクィの存在とそれを崇める王と老論の
     最悪な実情から世間に知らせる事が優先です

家臣:徐々に民もクィについて知って来ている所です
   慌てればクィ、あの者に知られることになるだけです

ユン:クィが淫乱書生を捕えようと、罪のない本商人と
   民を殺生し始め、そうやって死んで行った命が
   数日の間に100を超えました、
   これが始まりに過ぎない事を、同志諸君もわかっているはず
   今、立ち上がらなければ、無実の民だけが死ぬ事に
   なります

ハクヨン:殿下の命が危険にさらされます
     私がやります

ユン:私がやらなければならない
   クィに征服された王の孫であり、クィに殺された
   サドン世子の息子である私が立ち上がり民を説得
   しなければならない
   そのうえで民が我々を信じて従う事になれば、ジョン
   ヒョン世子備忘録を持って居る者も我々を訪ねて
   来るのではないだろうか
   もしも、私が命を失うとしても、民心を得て、クィを
   消す事さえ出来たならば、私はそれ以上望むものはない

【ソンヨルの屋敷】
ソンヨル:世孫を私は守る
      淫乱書生の言う事が真実であると言う事を証明して見せ
      民に淫乱書生を信じて従うようにさせる

ホジン:方法は準備されたのですか?

ソンヨル:吸血鬼が居ると言う事を、見せる

スヒャン:まさか、旦那様の存在を明らかにするのですか?
      なりません

ホジン:決断は旦那様がすることだ、お前がなぜ良いとか悪いとか
     いうのだ

ソンヨル:王になる者が、命を賭けてクィに立ち向かおうとしている
      ジョンヒョン世子とサドン世子さまもそうなさったのだ
      その方々の意志を継がれる世孫を、私は絶対に死なせる
      訳にはいかない

スヒャン:クィは淫乱書生も、淫乱書生を信じてついていく民も
      生かしては置かないでしょう
      いっそ世孫を止めてください
      このままにしていたら、さらに大きな犠牲だけが出ます

ソンヨル:その通りだ
      多くの者たちが命を失うかもしれない
      だが、私が助けて見せる、たった一人であろうと
      私が命を懸けて助けて見せる
      そうすれば生き残った者が、その家族に隣人に
      クィの存在を知らせるだろう
      そうなれば、淫乱書生を信じて従う者が百になり千になり
      万になるだろう  そうすればいつの日か
      備忘録が世の中に現れるだろう
      クィを倒すためにこの苦渋の人生を生きて来た
      だが、淫乱書生がこのことを成し遂げる事が出来るのならば
      私は喜んでこの命を差し出すつもりだ

【クィの棲家】
クィ:淫乱書生一人で官軍を全て倒し
   成均館の博士儒学生たちを全て連れて来えた
   とても大したものじゃないか

チョルジュン:宮中を良く知る者の仕業でしょう
         とくに捕えられた本商人たちの家族までいちいち面倒をみて
         あたかも英雄であるかのように民心を集めています

王:そなたが起こしている行動を、待っていたかのように
   全て阻止しておる 
   これは人間のなせる業ではない
   宮中に集めた怪文書が消えたこともまた 同様だ

チョルジュン:それは宮衛が無能だから・・

クィ:王の言う事が正しい
   そなたたちは、そのままやられるしかないだろう

王:誰の所業なのか分かっているのか?

クィ:王をこれほどに困らせる大したヤツだ
   そんなヤツが淫乱書生を助けていると言う事が
   私はとても 不愉快だ 
   ゆえに 一日も早く淫乱書生を私の前に連れて来なさい
   それが、そなたをまだ王座に座らせている唯一の理由だ


【宮中】
チョルジュン:どうなさるおつもりですか

王:クィが淫乱書生を捕える前に、私が先に捕らえなければ
  ならない

【妓楼庭】
スヒャン(声):旦那様に少しでも申し訳ないと言う気持ちがあるならば
         しずかに済州島へ発ちなさい
         それが旦那様にそなたが出来る唯一の事ゆえ

ヤンソン:このままいく事は出来ない
      これは違う


【ヤンソンの家】
コップン:そんな体でどこに行こうと言うの
      いてください、私が連れて来るから
      ヤンソンの事となるとびくびくするあなたのせいで
      あの子に情を移そうとしても覚めてしまう

セン:お前が何時ヤンソンの面倒を見たんだ
   心にもない事はしなくてもいい どけ

【妓楼】
ソンヨル:領相チェ・チョルジュンの家系とその娘について
      詳細に調べろ

スヒャン:分りました

ホジン:あの・・いま
     ヤンソンですか? あんな、おかしいんじゃないか
     女の服を着て現れて・・・

スヒャン:私が追い返します

ソンヨル:戻って、言ったことを準備しろ

ホジン:はい、旦那様


男:おや、まともな女がここにいたのか
   さあ、一緒に行こう

ヤンソン:離してください、私は妓生ではありません

男:あぁ、そうかそうか
  私がお前の初夜を迎えてやるゆえ
  
  あっ・・助けて、助けてください

  こいつ!・・・私をだれだと思っておる!

ヤンソン:私は大丈夫です

ソンヨル:一言も言うな

セン:あっ・・・あの者は・・




ヤンソン:手首が痛いです

ソンヨル:傷はどうしたのだ
     傷はどうしたのだと尋ねておる

ヤンソン:昨日転んだのですが、ちょっと
     怪我をしました
     大したことありません
     私を何故済州島へ行かせようとしたのか
     聞きました
     私は、私の気持ちは・・

ソンヨル:帰れ、そなたの気持ちなど聞いてやるほど
     私は暇ではない

ヤンソン:単純にその理由だけですか?
     私が官衛に逮捕されたら、学士様に迷惑に
     なりそうで、私を済州島へ行かせようと
     されたのですか
     学士様の本心を知りたいです


この後聞こえた歌詞は

この雨になって あなたのそばに降りたい

でした。 この歌は素敵です♡




コップン:このように書くのが探されている
     それでしょうか?

クィ:キム・ソンヨルお前がとうとう最後を見ようと
   言うのだな

ヤンソン:私、その筆箱を見たことあるんだけど

クィ:全て殺してしまえばいいじゃないか
   王と世孫まで

ユン:二日後 大事を起こす、準備するように


ソンヨル:私は世孫に知らせる
     私がその者と同じ意志を抱いていることをだ



韓国語は、まだまだ勉強中です
ジュン友さんの助けを借りて確認を
していますが、不具合はご容赦ください<(_ _)>




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